夏の北野天満宮ライトアップ（北野七夕祭）は神秘的かつ幻想的

上七軒盆踊りの余韻に浸りながら夜の花街をゆっくりと散歩した後、素朴なライトアップが美しい天神さんでおなじみの北野天満宮へ。誰もいない門の前に立った瞬間は感動を覚えるほどの美しさでした。

本殿の前まで行くとやっと人（北野天満宮関係者）の姿を発見しました。誰もいない境内は物音一つ聞こえませんので背筋がピンと伸びて心が落ち着きます。もしかすると、自分とは逆に人がいない境内に怖さを感じる方もいるかも知れませんが・・・

普段は入ることができない史跡御土居も、本日から10日までは京の七夕協賛事業としまして無料開放されます。なのに、初日であるにも関わらず人の姿はまばらでした。ほとんどの方は、京の七夕のメジャーである堀川会場や鴨川会場に足を運ばれているのでしょうね。

北野天満宮の史跡御土居は紅葉の名所としても知られています。紅葉のシーズンに鶯橋から紙屋川を眺めると燃えるような真っ赤なモミジが楽しますので混雑は避けられません。なのに、今日は寂しげ・・・

光にあたった色とりどりの短冊が風に揺れ、京都の夜空に浮かんで見えました。この絶景は、ずっと眺めていたくなりますね。

キラリと光る鶯橋を渡って進んでいくと、まるで山の中にいるかのような雰囲気へと変化します。夜の紙屋川沿いの森林は少し冷たい空気が漂っていました。また、不思議なことにあぶら蝉が昼間のように元気よく飛び交い異様な感じ。きっと、明るいライトをまともに受けて錯覚を起こしたのでしょうね。

史跡御土居のライトアップは、何が何でも行く価値ありです。北野七夕祭は今月10日までとなっていますので皆さまも足を運ばれてはいかがでしょうか！浴衣を着て上七軒通りや今出川通り北野門前界隈をゆっくりと歩いてみてください。そして、咽が渇けば芸舞妓さんが常駐する上七軒歌舞練場のビアガーデンで一休みするのも良いかとおもいます。