京都の夏を彩る祇園祭り(前祭)のハイライト山鉾巡行が19万もの観客が見守る中おこなわれ都大路は大盛り上がり
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毎年7月17日は祇園祭り(前祭)のハイライトである山鉾巡行が行われます。今日はまず京都の繁華街を南北に通る河原町通りから見学することにしました。今年の開催は日曜日とあってご覧のとおり!多くの観客が押し寄せていました。朝方まで降っていた雨もやみ、まずまずのお天気・・・。山鉾巡行の先頭をゆく長刀鉾(なぎなたほこ)の到着を待つことに・・・。
山鉾巡行の先導をする京都府警のパトカーが来ました。いよいよ山鉾が近づいてくるようです!パトカーと並行して報道メディア関係者の方々も移動していました。祇園祭りは日本三大祭りの一つとあって京都のみならず日本中が注目するお祭りです。特に山鉾巡行(前祭)は様々なメディアで取り挙げられ、テレビ中継もされるほど!前祭の山鉾巡行は鉾が9基、山が14基巡行します。
山鉾巡行の先頭をゆく長刀鉾が大勢の曳き手に曳かれて近づいてきました!鉾全体に豪華な装飾が施され、豪華絢爛!長刀鉾は唯一生稚児(いきちご)が乗る鉾ですが、鉾の正面にお稚児さんの姿も見ることができました。
お稚児さんが舞を披露する姿も見ることができました。お稚児さんの着ている豪華な衣装は神にお仕えする時の装束だそうです。お稚児さんは大勢の観客が見守る中でも堂々としていて立派でした!
長刀鉾がゆっくりと河原町通りを北上していくのを見届けました。長刀鉾の後ろ側に掛かっている『見送り』と呼ばれる織物は今年新調されたばかりとのことで、まばゆいほどの色鮮やかさ!沿道には外国人観光客の姿も多く見受けられ、京都の誇るお祭り、祇園祭りを楽しんでいる様子でした。
次は京都市街地を東西に通る御池通りへと移動することにしました。河原町通りはあまりにも混雑していたため河原町通りと平行に通っている寺町通りを通ることに・・・。この選択は大正解!人は多かったもののスムーズに御池通りへと向かうことができました。
御池通りの南側に出てみると、先ほどの河原町通りよりもさらに多くの人が・・・。三連休の中日の日曜日ということで、京都観光も兼ねて全国から観光客が祇園祭りの見学に訪れていたようです。到着した時はちょうど長刀鉾が河原町通りから御池通りへと曲がる場面で、車輪の下の部分は見えなかったものの『辻回し』という山鉾巡行の見どころの一つを見学することができました。
長刀鉾がコンチキチンの祇園囃子の音色と共に目の前に近づいてきました。長刀鉾の前面には『音頭取り』と呼ばれる扇子を持った男性二人がいますが、音頭取りは鉾を曳く曳き手に扇子とかけ声で合図を出したり雰囲気を盛り上げたりする重要な役目を担っています。
御池通りの北側へ渡るのに地上は通れないため地下に降りて『ゼスト御池』という地下街を通りました。地下街にも祇園祭り見学の観光客らしき人でいっぱい!地下街は冷房も効いてとても涼しく、わずかな時間ではありましたがクールダウンできました。ゼスト御池は京都市営地下鉄東西線の京都市役所前駅に直結しています。
御池通りの北側へ出てみると、ちょうど目の前を『動く美術館』とも称される月鉾が巡行していました。屋根に乗っている人々は『屋根方』と呼ばれ、鉾が電線などの障害物に当たらないよう調整する役目があります。
次は山鉾が御池通りから新町通りに曲がるところを見学するために烏丸御池の交差点を渡り、新町通りを目指すことに・・・。烏丸御池の交差点もおびただしい数の観客が!
御池通りにて親切な方が脚立を貸してくださったので長刀鉾が御池通りから新町通りへと曲がる辻回しの場面を見ることができました!10トンもの鉾が人の手によって90度見事に曲がり、沿道からは大きな拍手が!
御池通りから新町通りに入りました。広い御池通りとは対照的に新町通りは京都特有のとても狭い道幅!しかも沿道は山鉾の到着を待つ大勢の人で埋め尽くされていました。この狭さの中を大きな山鉾がこの後通っていきます!
長刀鉾が新町通りに入ってきました。鉾の屋根は電柱すれすれで思わずハラハラしてしまうのですが、屋根方の巧みな調整で全く電柱には当たらず順調に前へと進んでいきます。神業の域と言っても過言ではありません!
二人の音頭取りの動きは息ぴったり!鉾は時折止まることがありますが、音頭取りが『エーンヤーラーヤー』の掛け声と共に扇子を前に突き出すと曳き手が再び曳き出します。山鉾巡行は息の合ったチームワークが無ければ成り立ちません!
山鉾巡行には『車方』と呼ばれる車輪の向きを調整する役目の人々がいます。一歩タイミングを間違えば大変なことになりかねませんが、手際よく調整をしている姿を間近に見ることができました。素晴らしい職人技には脱帽です!
先ほど河原町通りでは遠くにしか見ることができなかった長刀鉾の見送り。ここ新町通りでは間近にはっきりと見ることができました!この見送りは江戸時代に京都で活躍した絵師、伊藤若冲の『旭日鳳凰図』を再現したものです。
次に新町通りを南に向かい四条通りに出て、長刀鉾がもともとあった長刀鉾の町会所に戻ってきたところを見学しました。無事に巡行を終えた長刀鉾を見ていたら、お帰りなさい・・・。思わずそんな気持ちになりました!
前祭の山鉾巡行を見学し終えた後は八坂神社方面へと歩き、帰路につくことにしました。山鉾巡行が終わったばかりの四条通りはまだまだ観光客などで混雑していたため四条通りの地下道を通ることに・・・。信号も無くスイスイと歩けました。とても便利ですので京都観光をされる際にはぜひ利用してみてください!
四条河原町付近で地上へと出て、鴨川に架かる四条大橋を渡り八坂神社を目指しました。この四条大橋は今日の山鉾巡行のルートではないものの、7月24日に行われる還幸祭では御神輿が通るルートになっています。還幸祭は現在四条寺町の八坂神社御旅所にいらっしゃる神様が八坂神社へと還られる需要な行事・・・。還幸祭もぜひ見学しよう、そんなことを思いながら八坂神社へと向かい、お参りをしてから帰路につきました。
19万人もの観客が見守る中、豪華絢爛な山鉾が夏の都大路を巡行した前祭のハイライト、山鉾巡行。その迫力や魅力は想像を超えるものがありますので、ぜひ実際に京都に足を運んで体感してみてください。なお、7月24日には後祭の山鉾巡行が行われます。夏の京都は魅力がいっぱい!素敵すぎる京都観光を楽しんでください。
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