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祇園祭り(前祭)宵々山!祇園囃子がながれる各山鉾町を散策したり八坂神社の宵宮祭を見学したり昼と夜を満喫

 

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7月15日は祇園祭り(前祭)の宵々山です。今日は四条通りにある長刀鉾前から祇園祭りの見学を開始することにしました。時刻は15時前、歩行者天国(四条通りなど)となる18時までにはまだまだ時間があったものの、四条通りはすでに観光客など多くの人でいっぱい!京都の街は熱気であふれていました。

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15時、長刀鉾のお稚児さんによる注連縄切りの練習が始まりました。本番は7月17日、山鉾巡行で長刀鉾が四条麩屋町に差し掛かった時、お稚児さんが注連縄を真剣で切り神域に入る道を切り開きます。2回練習がおこなわれ何れも大成功。見物客からは盛大な歓声と拍手が巻き起こっていました。

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次は長刀鉾から西の方へ向かい、同じ四条通りにある函谷鉾(かんこほこ)を見学しました。ビルから渡り通路が渡され、そこを通って多くの人が函谷鉾の中を見学していました。

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次は四条通りから室町通りを北に入り、菊水鉾を見学することに。室町通りには露店(屋台)が数多く並んでいました。屋台はお祭りの楽しみのひとつですね!祇園祭りの後祭りでは歩行者天国や屋台はありませんが、前祭りでは多くの屋台が並び、大変な賑わいをみせます。

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菊水鉾ではマンションから渡り通路が渡され、鉾の中を見学する人の姿が多く見受けられました。鉾の名は町内にあった菊水井戸が由来となっています。

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菊水鉾を見学したところで、同じ室町通りにある『永楽屋室町店』で休憩することにしました。永楽屋は京都に本店を置く京佃煮と和菓子のお店です。

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今回のお目当ては、祇園祭りの期間中に永楽屋室町店で限定販売される『水あずき』という和スイーツ!水あずきはツルンとのど越しが良いひんやり冷えた飲む水ようかんです。お店の外に用意されたお茶席でおいしくいただきました。

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永楽屋室町店で休憩した後は、室町通りの西にある新町通りに移動し放下鉾(ほうかほこ)を見学することに・・・。放下鉾にもたくさんの見物客がいました。なお祇園祭りの最中は各旅行会社の団体ツアーも多く、全国各地から観光客が多く訪れます。

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放下鉾はお賽銭を納めて鉾の中を見学することができます。町会所の中でお賽銭を納め、靴を脱いで二階へと上がりました。

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二階から渡された通路を通っていよいよ放下鉾の中へ・・・。ミシミシと鳴る木製の階段通路を少し緊張しながら渡りました。なお放下鉾は古いしきたりを継承しており、女性は中に入ることができません。長刀鉾も同様です。

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放下鉾の中からは新町通りを歩く大勢の人が見え、お祭りの雰囲気を存分に感じることができました。そして鉾を出た後は二階の展示物を見学し、放下鉾をあとにしました。

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20時から行われる八坂神社の『宵宮祭』を見学するため、多くの山鉾が並ぶ四条烏丸界隈から高台寺や清水寺などがある東山界隈に移動しました。時刻は19時過ぎ・・・。空はまだ明るく心地よい風が吹いていました。高台寺近くの『ねねの道』は普段ならこの時間帯でも多くの観光客でにぎわっていますが、祇園祭りの宵々山のせいでしょうか、観光客の姿はほとんどなく静まり返っていました。

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20時が近づいてきたので八坂神社へと移動しました。境内の舞殿の提灯の灯りは薄暗闇に幻想的に浮かび上がり、舞台上には3基の御神輿が据えられていました。

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まだ時間があったので八坂神社の西楼門へと移動してみました。門には宵宮祭と書かれた看板が・・・。宵宮祭とは八坂神社の本殿に祀られている御神霊を先ほどの3基の御神輿に遷す神事です。7月17日には御神霊の乗った御神輿が氏子地域を巡行して四条御旅所へと向かう神幸祭(神輿渡御)が行われます。

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20時直前になったので、再び八坂神社の舞殿へと向かいました。舞殿の周りには宵宮祭りを見学しようと多くの人が集まり、始まるのを待っていました。そしてこの後20時ちょうど、舞殿の提灯の灯りはすべて消され、暗闇の中で琴の音と共に御神霊が3基の御神輿それぞれにゆっくりと遷されました。この宵宮祭りの間は見物客もカメラや携帯電話の使用を控えるようアナウンスがされます。山鉾巡行が祇園祭りのメインイベントと思われがちですが、本来祇園祭りは御神輿が主役のお祭りです。

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10分ほどで3基の御神輿に御神霊が遷されました。そして再び舞殿の提灯の灯りが灯ったところで再度四条烏丸界隈へと向かい山鉾を見学することにしました。空はすっかり暗くなりましたが四条通りは歩行者天国になり熱気は昼間よりもさらにアップ!ワクワクしながら四条通りを西へと向かいました。

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四条通りの長刀鉾まで来ると人の多さが一段と増して動きづらくなっていましたが、長刀鉾から聞こえる祇園囃子のコンチキチンの音色に気分上々!京都の夏はコンチキチンから始まると言っても過言ではありません!

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祇園囃子は太鼓、笛、鉦(かね)の三つから編成されています。一曲は1~1分半ほどで、20~30ある曲を組み合わせて演奏します。少年期から鉦方の稽古を始め、成年になったら太鼓方や笛方になるのが一般的だそうです。鉾によって異なる祇園囃子、ぜひ注目してみてください!

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長刀鉾からさらに西へ向かい、月鉾へ・・・。月鉾でも祇園囃子が鳴り響き、多くの人がその音色に聴き入っていました。月鉾は『動く美術館』と称され、豪華な胴懸は必見です!

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月鉾を見学した後はもう一度四条通りを折り返して八坂神社へと戻り、境内の様子を見に行くことにしました。月鉾から八坂神社のある東の方を眺めると、函谷鉾、そして遠くに長刀鉾の提灯が・・・。宵々山の華やかな雰囲気を満喫できた一日でした。

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再び八坂神社の境内に戻ると先ほどの宵宮祭ほどではなかったものの観光客の姿が多くありました。時刻は22時35分・・・。15時前から始まった今日の前祭りの宵々山見学でしたが、これまであっという間でした。それは祇園祭りの持つ華やかな雰囲気に魅了されたからに違いありません。明日は宵山、明後日は山鉾巡行に神幸祭、そして後祭り・・・。まだまだ続く祇園祭りを存分に楽しもう、そんなことを思いながら家路につきました。

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京都の夏の風物詩、祇園祭り。日本三大祭りにも数えられる京都が誇る豪華で伝統あるお祭りをぜひ京都観光と合わせて見学してみてください。特に前祭りの宵々山、宵山は歩行者天国となり、コンチキチンの祇園囃子と提灯が灯る山鉾の優美で華やかな姿を楽しむことができます。もちろん後祭りも見応え十分!夏の京都観光は祇園祭りとセットにするのがおすすめです!

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