都七福神の一人である布袋尊で有名な宇治の萬福寺は異国情緒漂う格式ある寺院

宇治の萬福寺では毎月8日に縁日（ほていまつり）が開催されています。本日2月8日、縁日のはずなのですが参道はひっそりと静まり返っていました。受付で確認したところ2月と8月のみ縁日はおこなっていないとのことでした。また、縁日の日は拝観料が無料なのですが本日は有料。ちょっぴりショックを受けました。

山門をくぐり、受付で拝観料の500円を納めて中へ。先に見える天王殿にかけて人影が全くありません。2月ということもありますが宇治の寺院はどこもこんな感じです。

こちらは幸運をもたらす日本最古都七福神の一人である布袋尊（弥勒菩薩）や韋駄天、四天王が祀られている天王殿です。一般的な中国寺院の玄関として見られるお堂のことを天王殿と言います。静かに15円のお賽銭を入れて多くの福運を頭に描き合掌。

天王殿は誰でも普通に中に入ることが可能となっています。布袋尊の大らかな笑顔とぽってりとした愛嬌溢れる太鼓腹、福耳、見ているだけで自然と笑顔になれました。

僧侶が食事をとる斎堂前には木製の大きな魚が吊るされています。こちらは開パンと言って木魚の原型となっているものだとか・・・。時を報ずるものとして現在も使用されているそうです。

大雄宝殿（本殿）の内部へとやってきました。こちらは土間となっています。あまりにも大きな木魚にビックリ。本尊の釈迦如来座像、とても立派です。ご本尊の両サイドには十八羅漢像も安置されています。静かで気持ちが安らぐ快適な空間でした。

大雄宝殿から天王殿の方向を見ると整えられた立派な庭が広がっています。青い空に冬なのに青々とした木々、文句の付けどころがない素晴らしい眺めでした。

萬福寺は回廊にも注目です。日本ではない雰囲気をかもし出しています。毎度のことなのですがここを通ると言葉では説明できない何か不思議な気分になってしまいます。どうしてなのか自分でも分かりません。異国情緒漂う萬福寺、さすがです。

アクセスが少々不便な萬福寺は大型バスもゆったりと停めることができる大駐車場が完備されています。普通車は一回500円。京都市内に比べると良心的なお値段ですね。

萬福寺を後にして宇治川のほとりにある福寿園宇治喫茶館へとやってきました。こちらでは宇治茶を使用したおにぎりやソフトクリーム、また本格的なお茶などをリーズナブルな価格で楽しむことができます。

悩んだあげくにほうじ茶のソフトクリームを注文しました。一口食べると口の中いっぱいにほうじ茶の良い香りが広がります。宇治の茶葉を使用しているので絶品です。

福寿園宇治喫茶館沿いの道（あじろぎの道）を最後に散策しました。時刻は16時半を少し過ぎたあたり。世界遺産の平等院と宇治川に挟まれたあじろぎの道、萬福寺同様人が少なく快適です。プライベート感満載の京都観光写真散歩となりました。

萬福寺は宇治にいながら古来中国の雰囲気を味わうことができる格式ある寺院です。毎月8日（2月と8月は除く）には『ほていまつり』がおこなわれ、法要やお茶席など内容も盛りだくさんとなっています。また、この日に限っては拝観料金が無料となりますので興味がある方は足を運んでみてください。布袋尊の福耳に太鼓腹は要チェックです。